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コラム

公開日:2021.08.19 更新日:2021.08.19

髪染め(カラーリング)は禿げたり髪の毛への負担になるのか?

髪染めの薬剤が、直接的な薄毛の原因になることはないとされています。しかし、薬剤に含まれている成分によっては、頭皮を乾燥させたり、毛母細胞に影響を与えたりする可能性は否めません。 今回は、髪染めの種類と髪染めによる髪の毛への負担について解説します。

髪の毛に負担を与えない髪染めの種類

髪染めの種類 髪染めの方法には、主に 次の4つの種類があります。

  • ブリーチ:髪の毛の本来の色素を分解して色のトーンを上げる
  • ヘアカラー:髪の毛を脱色して別の色をいれる
  • ヘアマニキュア:髪の毛の表面を染める
  • ヘアマスカラ:髪の毛の表面を染め、洗髪によって落とすことができる

 

このなかで、もっとも髪の毛に負担を与えない方法は、ヘアマスカラです。染めたあと、洗髪によってすぐに落とせます。 負担の少ない順に並べると、ヘアマスカラの次にヘアマニキュア、ヘアカラー、ブリーチと続きます。 しっかりと色を入れたいのであれば、ブリーチやヘアカラーが効果的です。しかし、長期的に髪の色を変えるため、相応に負担もあります。頭皮へのダメージも懸念されますので、髪の毛への負担を気にする方は避けたほうがよいでしょう。

なお、使用する薬剤が頭皮に触れると、人によっては皮膚の炎症や痒み、かぶれなどを引き起こしてしまうことがあります。場合によっては、血圧低下や呼吸困難を引き起こしてしまうケースもあるため、敏感肌の方は、パッチテストなどをあらかじめ行うことが大切です。

ウィッグは薬剤による刺激はないが衛生面に注意

カラーリング剤を用いずに髪の毛の雰囲気を大きく変える方法として、ウィッグが挙げられます。いわゆるカツラとも呼ばれるもので、薬剤による刺激がなく装着するだけで使用できるのは嬉しいポイントです。 また、変えたい箇所に対して部分的に使用できるのもメリットです。

しかし、長時間装着することで頭皮が蒸れてしまい、雑菌が繁殖してしまうリスクが存在します。髪染めの代わりにウィッグを使用する際は、衛生面には十分に気をつけましょう。

髪の毛への負担を考えるのなら自宅での髪染めは避けるべき

昨今では、ドラッグストアなどでさまざまなカラーリング剤が販売されており、個人でも手軽に髪の毛を染めることが可能です。美容院や理髪店で染めてもらうよりも低コストで行えるため、髪染めのハードルを大きく下げてくれます。

しかし、市販で販売されているカラーリング剤を用いて個人で髪染めを行う場合、髪の毛や頭皮に対する負担が大きくなってしまう可能性があります。できるだけ負担を少なくするために、髪染めの回数は1ヶ月あたり1回までに留めておきましょう。

とくに敏感肌の方は、薬剤による頭皮への刺激や成分によって引き起こされるアレルギー反応について、十分に気をつける必要があります。 敏感肌の場合、ヘアマニキュアや酸性カラーなどアルカリ剤を用いていないカラーリング剤がおすすめです。カラーリング剤を使用したあとは、シャワーでしっかりと洗い落とし、カラーリング剤が残ってしまわないようにしましょう。

また、カラーリング剤のなかでも、酸化染毛剤は他のカラーリング剤と比較した場合にアレルギー反応 を引き起こしやすいとされています。 髪の毛や頭皮への負担、そしてアレルギー反応が不安な方は、個人で行うよりも、美容院や理髪店でプロの施術を受けてもらうことをおすすめします。プロの技術であれば、頭皮に直接カラーリング剤が付かないようにし、ダメージを与えないように 髪染めを行ってもらえます。

[注1]消費者庁 毛染めによるアレルギーに御注意! https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/information_001/

自宅でカラーリングをする際はパッチテストを実施する

自宅でカラーリング剤を使用する場合、使用前にパッチテストで皮膚に異常をきたさないかチェックしましょう。パッチテストはカラーリングの48時間前に行ない、皮膚の変化をテスト開始から30分、48時間後でチェックします。

この間に皮膚に異常を感じた場合は、該当のカラーリング剤での髪染めは注意しましょう。

髪染めによる髪の毛や頭皮へのダメージをケアする3つのポイント

髪染めダメージケア 髪の毛や頭皮の負担を減らすために、髪染めをする場合は

  • 美容院や理髪店に髪染めをしてもらう
  • 髪の毛に優しい洗髪用品を選ぶ
  • マッサージや食事のバランスで頭皮の血行を促進する

という3つのポイントを大切にしてください。

1. 美容院や理髪店に髪染めをしてもらう

先述したとおり、髪染めは美容院や理髪店がおすすめです。個人で行うと、相応しいカラーリング剤がわからなかったり、頭皮に薬剤が必要以上に付着したりと負荷がかかりやすくなってしまいます。

また、思ったように染められないことも多く、複数回カラーリング剤を用いると、さらに負担が重なってしまいます。

2. 髪の毛に優しい洗髪用品を選ぶ

髪染めを行ったあとは、洗髪によって髪の毛や頭皮へのダメージをケアしましょう。洗髪の際は、髪の毛に優しいシャンプーやリンス、コンディショナーを選ぶことが大切です。 おすすめは、天然素材が由来のシャンプーです。アミノ酸系界面活性剤や植物系界面活性剤が該当します。天然素材が由来のシャンプーであれば、特殊な成分が含まれていないため、髪の毛を優しく洗えます。 洗髪の際は、手のひらでしっかりと泡立ててから優しく洗うことを心がけてください。

一方で、洗浄力の高い硫酸系界面活性剤は使用を避けたほうがよいでしょう。髪の毛に付着した汚れを強力に落としてくれますが、必要な皮脂まで流してしまうため、頭皮の環境を悪くしてしまうリスクがあります。

3. マッサージや食事のバランスで頭皮の血行を促進

髪の毛の健康を守るためには、血行が非常に重要です。血行を促進 することで、必要な栄養が頭皮にいきわたるようになります。 たとえば、洗髪の際に肩や首をほぐしてみたり、頭皮をマッサージしてみたりしてみましょう。 そのほかにも、血行の促進 には食事のバランスが鍵を握ります。

まずは、適切な食事量を意識しましょう。栄養のためにと食事量を過度に増やしてしまうと血行不良につながり、新陳代謝が悪化してしまう恐れがあります。 健康な髪の毛は、タンパク質によって作られます。タンパク質を作るためには、健康的な血液が欠かせません。適切な食事量とバランスの取れた食事によって、血行が改善され、必要なタンパク質が生み出せます。 新陳代謝が促進 されれば、毛母細胞に必要な栄養がいきわたるようになり、細胞分裂が正しく行われることで健康な髪の毛が作られます。

タンパク質を多く含む食品

タンパク質は肉類・魚介類・卵類・乳類といった動物性の食品や、豆類・穀類など植物性食品に豊富に含まれています。 なかでも、以下のような食品は100gあたりで多くのタンパク質を含んでいます。[注2]

    • 肉類:87.6g
    • 卵類:86.5g
    • 乳類:86.2g

 

肉類、卵類、乳類といった動物性の食品に含まれているタンパク質は、良質とされていますが、偏って摂取するではなく、植物性食品もバランス良く摂取しましょう。

[注2]食品成分データベース 文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html

髪染めをする際は頭皮や髪の毛の負担を抑える工夫をしましょう

薬剤を使用する以上、髪染めによる頭皮や髪の毛への負担はゼロにはなりません。

しかし、白髪やおしゃれなどの面で、髪染めをしないことが逆にストレスになってしまう場合もあります。髪染めを行う際は、髪の毛や頭皮への負担のケアを最優先にしましょう。

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