公開日:2023.01.10 更新日:2023.01.10
頭皮が硬くなる原因とケア方法について解説
頭皮が硬くなると、薄毛や抜け毛が悪化する可能性があります。人によっては、首こりや肩こり、顔のたるみなどを引き起こす原因となるかもしれません。
また睡眠不足や運動不足、食生活の乱れといった生活習慣が血行不良を引き起こし、頭皮が硬くなることもあります。頭皮を柔らかくするためには、生活習慣の改善を意識することが大切です。加えて、頭皮マッサージなどのセルフケアを取り入れたり、刺激の少ないシャンプーに変えてみたりするのも良いでしょう。
本記事では頭皮が硬くなる原因や、硬い頭皮を放置するリスク、頭皮に優しいケア習慣をわかりやすく解説します。
Contents
頭皮が硬くなる原因は?頭皮の血行不良を引き起こす3つの生活習慣
頭皮が健康な状態かどうか、以下のセルフチェックを行ってみましょう。
- 両手の指の腹で頭皮全体をつかみ、円を描くようにぐるぐる動かす
- 両手の指の腹で耳の上やハチ周辺(側頭部拡大部分)をつかみ、上下にゆっくり動かす
頭皮に硬さや突っ張りが感じられる場合は、頭皮環境が悪化しているかもしれません。
頭皮が硬くなる原因の一つに「血行不良」が挙げられます。頭皮の血流が滞ることで皮膚の細胞に水分や栄養が行き渡らず、頭皮が硬くなってしまうのです。
ここでは、睡眠不足や運動不足、食生活の乱れなど、頭皮の血行不良を引き起こす可能性のある生活習慣を紹介します。
睡眠不足
睡眠不足は頭皮が硬くなる原因の一つです。睡眠不足の状態が続くと自律神経のバランスが乱れ、頭皮の血流が滞ります。また、睡眠不足は肌のターンオーバーのサイクルにも悪影響を与えます。
肌のターンオーバーとは、古い皮膚が新しい皮膚へと生まれ変わる周期のことです。そのサイクルが乱れると、頭皮の皮脂や古い角質が体外に排出されにくくなり、頭皮環境が悪化する可能性があります。
運動不足
30~40代の方に多く見られるのが、運動不足です。睡眠不足と同様に、運動不足も頭皮の血行不良の原因となり得ます。特に頭皮は、血行不良の影響を受けやすい部位と言われています。適度な運動は血行不良を解消するだけでなく、ストレスを発散して頭部の筋肉のコリをほぐすことにもつながるため、一石二鳥です。
食生活の乱れ
食生活が乱れがちな人も要注意です。特に注意が必要なのは外食の機会が多い人と脂っこい食事を好む人です。栄養バランスが悪く脂質が多い食生活を続けていると、血液がドロドロになり血行不良につながります。頭皮の硬さや突っ張りが気になる方は、普段の生活習慣を見直してみましょう。
頭皮が硬いとどうなる? 3つの悪影響を解説
頭皮が硬いとどのような悪影響が生じるのでしょうか。代表的な問題の一つが、白髪や抜け毛の増加です。頭皮が硬いと毛根に栄養が行き渡りにくくなるため、薄毛の原因につながりかねません。
またデスクワークの人に多い首こりや肩こり、老け顔に見られやすい顔のたるみなど、頭皮が硬いとさまざまな身体の不調を引き起こしやすくなります。
ここでは、頭皮環境の悪化が生み出す3つの影響を解説します。
白髪や抜け毛が増える
頭皮が硬くなった状態を放置していると、白髪や抜け毛を引き起こす可能性があります。
- 白髪
- 薄毛
- 抜け毛
健康な髪を維持するためには、毛根に水分や栄養がしっかり行き渡る頭皮環境が必要です。頭皮が硬くなっていたり乾燥していたりすると、毛根に必要な栄養が行き渡らず、髪の成長が妨げられます。
また頭皮が血行不良の状態に陥ると、髪を黒くするメラニン色素の働きが弱まり、白髪の量が増える原因となります。白髪や薄毛、抜け毛が気になる方は、頭皮環境が悪化していないかチェックしてみましょう。
首こりや肩こりを悪化させる
首こりや肩こりに悩んでいる方は、頭皮環境が原因の可能性があります。首や肩、肩甲骨付近の筋肉は、実は頭皮ともつながっているのです。頭皮の血流が滞ると、首周りや肩周りの筋肉も硬くなり、首こり・肩こりを悪化させてしまう可能性があります。
また、頭皮の硬さは頭痛とも無関係ではありません。特に首周りや肩周りの緊張が原因となることが多い「緊張型頭痛」は、頭皮が硬い人に起こりやすいとされています。
最近首こりや肩こり、頭が締め付けられるような頭痛が気になる方は、頭皮に硬さや突っ張りがないか確認してみてください。
顔がたるんで老けた印象になる
顔のたるみも頭皮の硬さによって起こる症状の一つです。顔の表情筋や首周りの筋肉は、1枚の筋膜で頭皮とつながっています。
硬くなった頭皮をそのままにしていると、表情筋の動きもだんだん衰え、目尻や頬、フェイスライン、あご回りのたるみにつながります。顔のたるみが目立つと、相手に老けた印象を与えてしまうかもしれません。
日ごろからリフトアップなどの施術を受けているにもかかわらず、顔のたるみや老け顔が改善しない場合、頭皮環境が原因の場合があります。
硬い頭皮をケアする2つの方法
硬い頭皮をケアするにはどうすれば良いのでしょうか。硬くなった頭皮は、頭皮マッサージなどのセルフケアである程度対策できます。また、洗髪方法やドライヤーの当て方を見直すなど、頭皮に優しい生活習慣を意識することも大切です。
頭皮が乾燥しやすい方は、刺激の少ないシャンプーに変えることで頭皮のトラブルが解決する可能性があります。
薄毛予防には日々のケアが大切です。ここでは、硬くなった頭皮をケアする2つの方法を紹介します。
頭皮マッサージをする
硬くなった頭皮をセルフケアで対策したい場合、頭皮マッサージが効果的です。頭皮マッサージは両手の指の腹を使い、頭皮を優しく揉みほぐすマッサージのことを指します。硬い頭皮をケアするためのマッサージの手順は以下の通りです。
お風呂上がりなど、頭皮が温まったタイミングでマッサージを行うのが望ましいです。
- 後頭部からスタートし、頭頂部に向かってゆっくり頭皮を揉みほぐします。両手の指の腹を使い、こめかみ、耳の上、首の後ろなどを重点的にケアしましょう
- 両手の指で耳の上やハチ周辺をつまみ、上下に優しく動かします。こちらも頭頂部を目指し、頭の上に血を巡らせるイメージでマッサージするのがポイント
- 最後に頭皮のツボを指の腹で刺激します。ツボを刺激しすぎないよう、3秒くらい指の腹で押すイメージです。頭皮のツボには、自律神経の乱れに効果的な百会(ひゃくえ)や、頭痛によく効く曲差(きょくさ)、かん骨などがあります
頭皮に優しい生活習慣を意識する
頭皮を柔らかくするため、頭皮に優しい生活習慣を心がけましょう。特に頭皮へのダメージが大きいのが、洗髪の仕方とドライヤーの当て方です。洗髪やドライヤーのポイントを以下の表にまとめました。
注意点 | ポイント |
洗髪 | ・熱いお湯で髪を洗うのは控える ・指でゴシゴシせず、頭皮を揉みほぐすように洗髪する ・皮脂を過剰に洗い流さないため、洗髪は1日1回を目安にする ・頭皮が乾燥しやすい場合は刺激の少ないシャンプーに変える |
ドライヤー | ・ドライヤーは長時間使わない ・温風を同じ場所に当て続けない ・温風を近距離で頭皮に当てない |
頭皮が硬くなる原因を知り、頭皮に優しいケアを取り入れよう
頭皮が硬くなると薄毛や肩こり、顔のたるみなどにつながることがあります。頭皮が硬くなる原因として考えられるのが、血行不良です。頭皮の血流が滞る原因を知り、頭皮に優しいケアを心がけましょう。例えば、頭皮マッサージなどのセルフケアや刺激の少ないシャンプーに変えるなど、ちょっとした工夫で頭皮環境を改善に導けます。
また、睡眠不足や運動不足、食生活の乱れなど、頭皮に悪影響を及ぼす生活習慣を見直すことも大切です。
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