イソフラボンとは
イソフラボン(いそふらぼん)の正式名称は「大豆イソフラボン」といい、大豆に含まれる成分です。
イソフラボンは「髪の毛によい」「男性型脱毛症(AGA)予防に効果がある」と言われることがあります。
しかし、イソフラボンの毛髪への効果を提唱した医師が、日本学術振興会から「研究活動に不正があった」と指摘されている*1ため、その科学的な根拠については「未知数」のままです。
ただ、イソフラボンの毛髪への効果が完全に否定されてはいないので、この記事では「根拠が未知数である」という前提のうえで、「イソフラボン効果の理屈」について解説します。
*1)参考:https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_160331/data/2_2.pdf
そもそもイソフラボンとはなにか
イソフラボンが「健康によい効果をもたらす」ことは、事実です。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど良質なタンパク質と多くの栄養素を含みますが、イソフラボンも大豆効果に寄与しています。
イソフラボンは、人の体内のなかで女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをします。
すなわち、イソフラボンもエストロゲンも、女性の生理やふくよかな体つきに関与したり、骨からカルシウムが溶け出すのを抑えたりする働きがあります。
イソフラボンとAGAとの関係
肝臓で産生される成分「インシュリン様成長因子-1(IGF-1)」は、髪の毛の成長に深く関わっています。
IGF-1が増えると、薄毛が予防でき、発毛を促すという説があります。IGF-1は思春期を境にして減少することがあり、その減少スピードが速い人ほど、薄毛になりやすいことがわかっています。
加齢により抜け毛が進行するのは、IGF-1の減少が関係しているとみられています。
イソフラボンは、IGF-1を増やしたり、減少を抑えたりします。
こうしたメカニズムから、「イソフラボンはAGA対策に効果がある」「大豆を食べると薄毛を予防できる」といった説が誕生しました。
IGF-1と毛髪の関係
イソフラボンがIGF-1を増やすメカニズムを紹介します。
人がイソフラボンを摂取すると、胃の知覚神経が刺激され、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という成分が放出されます。
CGRPが多くできると、IGF-1が増え、髪の毛によい効果をもたらす、とされています。
摂りすぎには注意
IGF-1を増やすためにカプサイシンや大豆イソフラボンが効果的とはいえ、過度に唐辛子や大豆製品を摂りすぎると健康を損なう恐れもあります。
適切な量を摂取し、健康的な生活を心がけることをお勧めします。
池袋AGAクリニックでの治療について
池袋AGAクリニックはAGA治療・発毛治療に特化した専門クリニックです。
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