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コラム

公開日:2026.10.30 更新日:2026.11.02

テストステロンが低いとどうなる?男性の疲れ・意欲低下と血液検査で確認できること

「以前より疲れが抜けにくくなった」
「何となく意欲が落ちた気がする」
「運動しても以前ほど体力が戻らない」


年齢を重ねるにつれて、このような身体や気分の変化を感じる男性は少なくありません。
こうした変化について調べると、「テストステロン」という男性ホルモンの名前を目にすることがあります。
テストステロンは、筋肉や骨、体組成、性機能など男性の身体に広く関係するホルモンです。
年齢とともに低下する傾向がありますが、数値には大きな個人差があります。


また重要なのは、疲れや意欲低下などの症状があるからといって、原因がテストステロン低下とは限らないということです。
睡眠不足、ストレス、運動不足、肥満、糖代謝の変化、貧血、甲状腺疾患、服用している薬など、似た症状を生じる要因は数多くあります。
この記事では、テストステロンが低い場合にみられることのある変化と、男性の体調が気になるときに血液検査で確認できることについて解説します。

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テストステロンとは?

テストステロンは、男性では主に精巣で作られるホルモンです。

男性の身体では、

  • 筋肉量や筋力
  • 骨
  • 体脂肪や体組成
  • 性機能
  • 造血
  • 気分や活力

など、さまざまな機能に関係しています。

テストステロンの値は一定ではなく、加齢、体調、睡眠、肥満、持病、生活習慣などの影響を受けます。

そのため、同じ年齢の男性でも数値には個人差があります。

「50代だから低い」「若いから問題ない」というように、年齢だけで判断できるものではありません。

テストステロンが低いとどのような変化がみられる?

テストステロンが低下した男性では、身体面、精神面、性機能などにさまざまな変化がみられることがあります。

ただし、症状の現れ方には個人差があり、テストステロン値と症状の強さが必ず一致するわけではありません。

疲れやすさ・活力の変化

以前より疲れやすくなった、回復するまで時間がかかる、活動する意欲が低下した、といった変化がみられることがあります。

しかし、疲労は非常に多くの原因で起こる症状です。

睡眠不足、仕事の負担、ストレス、貧血、感染症、甲状腺機能の異常、糖代謝の問題などでも疲れやすさは生じます。

そのため、疲労だけから男性ホルモンの状態を判断することはできません。

意欲・集中力・気分の変化

テストステロンの低下と、意欲低下、集中力の低下、気分や睡眠の変化などとの関連が報告されています。

一方で、こうした症状もストレス、睡眠不足、心理的要因などさまざまな原因によって起こります。

「最近やる気が出ない」というだけで、テストステロンが低いと決めつけることはできません。

筋力や体組成の変化

テストステロンは筋肉や体組成にも関係しています。

加齢などに伴ってテストステロンが低下すると、筋肉量や筋力の低下、体脂肪の増加などと関連することがあります。

ただし、運動量や食事、体重、持病などの影響も大きいため、身体の変化を男性ホルモンだけで説明することはできません。

性機能の変化

性欲や性機能にもテストステロンが関係しています。

ただし、性機能には血管、神経、薬剤、心理状態、生活習慣病など多くの要因が関わります。

男性ホルモンの数値だけで原因を判断するのではなく、身体全体の状態から考えることが重要です。

「疲れている=テストステロンが低い」ではありません

疲れや意欲低下について検索すると、男性ホルモン低下と結びつけた情報が多く見つかります。

しかし、実際の診療では、

症状がある
→ テストステロンが低いはず

という単純な判断はできません。

日本泌尿器科学会・日本メンズヘルス医学会の診療手引きでも、血中テストステロン値と臨床症状は必ずしも一致しないことが示されています。

そのため、男性の体調変化が気になる場合には、

  • どのような症状があるか
  • いつから変化したか
  • 睡眠は取れているか
  • 体重に変化はないか
  • 運動習慣はどうか
  • 持病はあるか
  • どのような薬を服用しているか
  • 健康診断で異常を指摘されていないか

なども確認する必要があります。

テストステロンが気になるときは血液検査で確認できる

テストステロンの状態は血液検査で確認できます。

主な指標として、総テストステロンや遊離テストステロンがあります。

ただし、1回の測定値だけで身体の状態をすべて判断するものではありません。

テストステロンには日内変動がある

テストステロン値は一日の中でも変化します。

特に若年から中年の男性では午前中に高く、その後低下する日内変動がみられるため、検査目的によっては午前中の採血が検討されます。

また、同じ人でも日によって数値が変動することがあります。

必要に応じて再検査を行い、症状と合わせて評価します。

検査値は体調や生活習慣の影響も受ける

テストステロン値は、

  • 睡眠
  • 肥満
  • 体調
  • 併存疾患
  • 薬剤
  • 生活習慣

などによっても影響を受けます。

そのため、「基準値より高いか低いか」だけを見るのではなく、どのような状態で検査を受けたのかも重要です。

男性の体調を確認するならテストステロン以外も重要

疲れや体調変化の原因を考える場合、テストステロンだけを調べれば十分とは限りません。

男性の身体の状態を確認するため、必要に応じてほかの血液検査も組み合わせます。

肝機能・腎機能

AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能、クレアチニンなどの腎機能は、身体の基本的な状態を確認する項目です。

飲酒習慣、体重、持病、服薬などの影響を受けることがあります。

脂質・糖代謝

コレステロール、中性脂肪、血糖、HbA1cなどは、生活習慣病や血管の健康を考えるうえで重要です。

体重増加や運動不足などと合わせて確認します。

血球・貧血など

疲労感がある場合には、貧血などほかの原因について確認することもあります。

疲れやすさを「年齢のせい」「男性ホルモンのせい」と決めつけず、必要に応じて別の要因も確認することが重要です。

PSA

中高年男性では、年齢や検査歴などに応じてPSAを確認することがあります。

PSAは前立腺に関連する血液検査で、前立腺がんだけでなく、前立腺肥大症や前立腺炎などでも上昇する場合があります。

異常が認められた場合には、必要に応じて泌尿器科など専門医療機関での精密検査につなげます。

健康診断や人間ドックの結果も重要な情報です

すでに健康診断や人間ドックを受けている場合、その結果は身体の状態を考えるうえで重要な情報になります。

例えば、

  • 肝機能
  • 腎機能
  • 脂質
  • 血糖・HbA1c
  • 血球
  • 血圧

などがすでに確認されていれば、改めてすべての検査を行う必要がない場合もあります。

一方、一般的な健康診断にはテストステロンやPSAなどが含まれていないこともあります。

既存の検査結果を確認したうえで、不足している項目を必要に応じて追加するという考え方が合理的です。

健康診断や人間ドックの結果がある方は、診察時に持参するとよいでしょう。

どのような場合にテストステロン検査を相談する?

例えば次のような場合には、身体の状態を確認する一環としてテストステロン検査について医師に相談することが考えられます。

  • 年齢とともに体調の変化を感じている
  • 以前より疲れやすくなった
  • 回復に時間がかかるようになった
  • 意欲や集中力の変化が気になる
  • 筋力や体組成の変化が気になる
  • 男性ホルモンの状態を一度確認したい
  • 健康診断以外の項目も調べてみたい

ただし、これらの症状があるからといって、必ずテストステロンが低いわけではありません。

症状から自己判断するのではなく、問診やほかの検査結果も含めて医師と一緒に確認することが大切です。

池袋AGAクリニックの男性コンディションケアで確認できること

池袋AGAクリニックの男性コンディションケアでは、特定の症状だけから治療を決めるのではなく、まず現在の身体の状態を確認することを重視しています。

医師の診察・問診を行い、必要に応じて、

  • 肝機能・腎機能
  • 脂質・糖代謝
  • 男性ホルモン関連項目
  • PSA

などの血液検査を組み合わせます。

健康診断や人間ドックなど、すでにお持ちの検査結果も診察時に確認し、当院で行った検査結果とあわせて今後の対応を検討します。

重要なのは、「疲れているから男性ホルモン治療をする」という考え方ではなく、まず何が起きているのかを確認することです。

テストステロンの数値だけでは説明できない場合には、生活習慣やほかの検査項目についても確認します。

必要に応じて再検査の時期をご案内したり、専門医療機関への受診をご案内したりすることもあります。

まず「原因を決める」のではなく「状態を知る」

年齢とともに体調が変化すると、「男性ホルモンが減ったのではないか」と考える方もいるでしょう。

テストステロンは確かに男性の身体に関係する重要なホルモンです。

しかし、疲労、意欲低下、睡眠、筋力などの変化には、さまざまな原因が関係します。

最初から原因を一つに決めるのではなく、

症状や生活背景を確認する
→ 既存の健康診断・人間ドック結果を確認する
→ 必要な血液検査を追加する
→ 結果を医師と一緒に確認する

という順番で考えることが大切です。

まとめ

テストステロンが低下した場合には、疲れやすさ、活力や意欲の変化、筋力・体組成の変化などがみられることがあります。

ただし、

  • 症状とテストステロン値は必ずしも一致しない
  • 疲労や意欲低下には多くの原因がある
  • テストステロン値は時間帯や体調によって変動する
  • 一つの検査値だけで身体の状態を判断することはできない
  • 必要に応じて肝機能、腎機能、脂質、糖代謝、貧血、PSAなども確認する

ことが重要です。

「最近少し調子が変わってきた」と感じたとき、すぐに原因や治療を決める必要はありません。

まず診察や血液検査を通じて現在の身体の状態を確認し、その結果から次に必要なことを考えていく方法があります。

 

血液検査から今の自分を知る

 

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